海に溺れる
気が付いたら、少年は海の真ん中にいて沈み続けていた。
少年はあることに気付かぬまま、今も沈み続けている。
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夏祭り
夏祭りの夜、少女が遊んだのはふしぎな狐面の少年だった。
マリンブルーの瓶詰
どこからか日毎に届く謎のボトルメッセージを拾い続ける男。
続き物のその手紙は、ある女が恋人へ向けていたものであるのだが……。
夜行列車
旅人は、同じ夜行列車に乗り合わせた猫の紳士と話しながら、
自分がどこから乗ったのか忘れていることに気付く。
紳士と花屋さん
毎日公園で屋台を出す花屋さんには、喋るお花がいた。
あるとき、寂しそうなキリンの紳士がやってきて花がほしいという。
人の心を食った魔物の話
毎日花畑で過ごす、真っ黒で恐ろしい容貌の魔物がいた。
そこに愛らしい女の子がきて、魔物は女の子と友達になる。
とある門番の話
生涯を門番として過ごす男のお話。
幽か
あるところに、カンテラをずっと作り続ける職人さんがいた。
職人さんには、あるときから幼馴染の幽霊が見えていた。