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カンテラを灯す夜

〔 短編集 / すこしふしぎ / 死の幻想 / かわいい、こわい 〕

宵闇の中に
カンテラの幽かな明かりが
ぽつんと灯るとき

誰かがおちた
死にまつわる幻想が
描かれるでしょう

すこしふしぎで、どこか奇妙なお話ばかりが詰まった短編集です。


 収録内容

海に溺れる
 気が付いたら、少年は海の真ん中にいて沈み続けていた。
 少年はあることに気付かぬまま、今も沈み続けている。
 →sample 現在公開中です。

夏祭り
 夏祭りの夜、少女が遊んだのはふしぎな狐面の少年だった。

マリンブルーの瓶詰
 どこからか日毎に届く謎のボトルメッセージを拾い続ける男。
 続き物のその手紙は、ある女が恋人へ向けていたものであるのだが……。

夜行列車
 旅人は、同じ夜行列車に乗り合わせた猫の紳士と話しながら、
 自分がどこから乗ったのか忘れていることに気付く。

紳士と花屋さん
 毎日公園で屋台を出す花屋さんには、喋るお花がいた。
 あるとき、寂しそうなキリンの紳士がやってきて花がほしいという。

人の心を食った魔物の話
 毎日花畑で過ごす、真っ黒で恐ろしい容貌の魔物がいた。
 そこに愛らしい女の子がきて、魔物は女の子と友達になる。

とある門番の話
 生涯を門番として過ごす男のお話。

幽か
 あるところに、カンテラをずっと作り続ける職人さんがいた。
 職人さんには、あるときから幼馴染の幽霊が見えていた。


 仕様

「カンテラを灯す夜」
 形態:文庫判 / P80 / 200円
 発行:トナカイの森 / 葛野鹿乃子
 発行日:2016年9月18日(第四回文学フリマ大阪)

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